「リンク集」の運営について(個別タイトル編)

この記事は[定期ゲ・AdventCalendar2020・松]の12月18日の記事です。

1つ前(12月17日)の記事:俺は今からキャラクターを作る2020~Stella Board編~(濃厚戦艦さん)
キャラクターを作る過程の試行錯誤が吐露されている!他の人のこういう話聞くの面白い!

1つ後(12月19日)の記事:定期ゲーにおいて”背景”を演出する事について(やすかけさん)
一枚絵のみならずカットインやアイコンといった定期ゲプレイヤーならではの視点で沢山の絵とともに「背景」の話が読める良記事!

「Rの手記」は、2006年5月、「DARK KINDOM3」(DK3)という定期更新型ネットゲームの関連サイトとしてスタートした。DK3も終了から5年以上経ち、リンク集のページ自体は残していても、当時の気持ちや周辺環境など、文字に残していない記憶は風化しつつある。

「リンク集」の運営を始めた経緯や、更新を維持したモチベーションを紐解いていくと、当時の時代背景を振り返ることにつながると思い、アドベントカレンダー記事のテーマとして設定することにした。昔話となるが、どうぞお付き合いいただきたい。

「Rの手記」のDK3第5期(最終期)のリンク集 https://rs-game.link/dk3link/

はじまりは「DARK KINGDOM3 関連サイトリンク集」

自分でもサイトの運営を始めた経緯など結構忘れていたのだが、JOKERさんにインタビューしていただいた、「Professional ~DK3 my style~」の2008年5月3日の記事で以下のように回答している。

  • ニュースサイトというほど立派なものじゃないけど、書きたいことを書いておける場所を作っておきたかった
  • PLの友人や、キャラクター同士の繋がり、過去といったものをナシとした状態で0からどこまで出来るかやってみたかった
  • 今のPC以外のキャラクターでの、DK3世界におけるキャラロールがしたかった

2008年5月という日付は「Rの手記」の手記の開設から2年経っているが、初めてリンク集を開設したDK3の第2期の終盤。このインタビューはメールの往復で行われた。

時々設定を忘れかける(無理がある)のだけれど、「Rの手記」管理人はアストローナ大陸(※DK2、DK3の舞台)出身。

DK3のオープンテスト1期には「rock-crystal.orz」というサイトさんがリンク集を運営していたが、2期は継続されなかった(閉鎖された)ため、リンク集を作成することにした。このrock-crystal.orz さんがどんなサイトだったかは、「DK3 Aestheticism」さんの紹介記事をご覧いただきたいが、簡単に言うと管理人による一言コメントのついた、カテゴリ分けされたDK3関連サイトリンク集だ。このリンク集が非常に便利だったため、「自分のために」同様のリンク集を作成することにした(なお、「忘却回路」さんでも2期のリンク集を作成されたので、結果的には「Rの手記」でリンク集を作ることは必須ではなかった)。

DK3関連サイトリンク集(2期)
DK3関連サイトリンク集(第2期)を含む、公開当初の頃の「Rの手記」をこの記事の公開に合わせて再現した。 old-rnote.azinogi.deca.jp/?eid=33

なぜリンク集は「便利」だったのか

「Rの手記」管理人がDK3の前身である「DARK KINGDOM2」(DK2)にたどり着いた頃は「Yahoo! JAPAN」がディレクトリ型検索エンジン、すなわち人の目でカテゴリ毎に掲載された巨大なリンク集で、個人サイトにもコンテンツとして、お気に入りのサイトや相互リンクしているサイトを紹介している「リンク集」がだいたいある、そんな時代だった。時代が下ると「リンク集」は廃れていったけれども、「Rの手記」が登場した頃は、まだまだ「リンク集」が重宝されていた。

普段PCでサイトを巡回するには、自分のブラウザのブックマークに追加していれば容易にアクセスができる。「Rの手記」を作ってからは、サイトの巡回も「Rの手記」を利用していた(リンク切れの確認等も兼ねて)が、特に便利だと感じていたのは、携帯電話(ガラケー)からサイトを巡回する際や、旅先から継続登録するときだった。

自分のガラケーは「お気に入り」に入れられる件数が100件だか200件だかが上限だったので、DK3関連サイトだけで限られた枠を埋めるわけにもいかなかった。つまり、リンク集は外付けの「お気に入り」だった。DK3に続けて「False Island関連サイトリンク集」も作成したけれど、こちらは件数もDK3より更に多かったので、説明文も情報・攻略系サイトや交流サイトなどにしか付けられなかった。当初は携帯でも見やすいように説明文を短くするという意図があったけれども、いくらでも説明文を書けるサイトと、何とかひねり出して書いているサイトのギャップをなるべく無くせるという理由や、件数が多くなりすぎてサイトの説明文をそもそも考えられなかった。

「Rの手記」管理人はよく旅に出ていたのだが、当時はPCも重かったし、現代のように簡単にテザリングをすることもできなかった。DK3の継続登録締切は土曜日の17時で、上書き登録は好ましくないものだったため、金曜日の夜や土曜日に継続登録を行いたい。しかし旅行やオフ会というのは週末に計画されるもので、ホテルや空港の貸しPCや、ネットカフェ等で継続登録をすることもしばしばあった。現在はPCのほか、タブレットやスマートフォンからも継続登録できるし、「お気に入り」を端末間で共有することも容易なので、このメリットは感じにくくなったと思う。