
AEolussさん @Aeoluss_gameのXより
2025年2月15日から2月24日まで開催された、閉鎖空間が舞台のデスゲーム『DREAM: Endless Room』(夢終部屋)。ロスト前提での参加者50名の枠は瞬く間に埋まりました。開発・運営を行った創作サークル「AEoluss(アイオロス)」 @Aeoluss_gameさんに、お話をうかがいました!
- 自己紹介
- 絶対死ぬデスゲームの生まれるきっかけ「行き止まりの絶望感が欲しいよね!」
- 『D:EnR』のゲームシステムについて
- 「使えば使うほど消耗し、緩やかに首を絞める」資源の消費速度
- 毎日18時更新、定期更新型とした理由
- 不具合との戦い、感じた課題
- 予想外の展開になった場面は?
- 今後の展望、次のデスゲームのテーマは
- 読者へのメッセージ
自己紹介
――本日はインタビューを受けていただき、ありがとうございます。創作サークル「AEoluss」 さんについて、まずは自己紹介をお願いできますか?
AEoluss: AEolussと申します。アイオロスです。
基本的にほとんど個人サークルに近く、だいたいをひとりでやっています。
ああけど、作画担当がいる……ということにしておいてください。
絶対死ぬデスゲームの生まれるきっかけ「行き止まりの絶望感が欲しいよね!」
――『DREAM:Endless Room』(以下、『D:EnR』)を思いついたきっかけは何ですか?テーマや、閉鎖空間という設定に至った理由を教えてください。
AEoluss: 元々別のゲームを作ろうとして難航していたところに、友人との会話の中で「絶対死ぬデスゲームとかあったら面白いよね」という話があがりまして。
そこから色々組み上げたのが『DREAM:Endless Room』となります。
絶対ロストするということなら「ならもう行き止まりの絶望感が欲しいよね!」となりましたので、『出られない閉鎖空間』という設定になりました。

参加者は、目を覚ますと彩度のない静かな場所に閉じ込められていた。
画像はロケーション「シャワールーム」、秋月夕日 (Eno:2)さんのチャットログより
『D:EnR』のゲームシステムについて
「使えば使うほど消耗し、緩やかに首を絞める」資源の消費速度
――『D:EnR』のゲームシステムで工夫したところについて教えてください。
AEoluss: 資源の消費速度ですね。不具合で色々ありましたが……。
基本的に「使えば使うほど消耗し、緩やかに首を絞める」バランスになっています。
襲撃もしたところで、総資源はただ人の間で動くだけでむしろ減ります。なんなら手当でさらに減りますから、「いつか尽きて枯れる命綱」としては上手くいったと思いたいですね。
――総資源が減る一方というのはルールで告知されていましたが、ゲームとして、システムに落とし込めているのは素敵ですね!

毎日18時更新、定期更新型とした理由
――定期更新型を選んだ理由は何でしょうか?18:00更新と決まっているので、PLが安心して寝られるという話も見たように思います。
AEoluss: 基本的に寝たかったからです。
作画担当が以前別の運営様のデスゲームに参加した際、「寝ている間に殺されたら怖いし、つい夜更かししようとしてしまう」と言っていたので。確かにそうだなあ、と。
――自分が殺されるのも怖いですが、周りの人が殺したり殺されたりする場面も見逃したくなかったので、良く分かります。
AEoluss: またリアルタイムでHP/資源の増減が行われると、不具合の対応が大変になりそうだと思ったからというのもあります。実際、定期更新で助かっていた場面が多いです。
――なるほど、運営側にとっても、不具合が出るタイミングがコントロールできるのはメリットですね。
AEoluss: PLは本当に寝てください……
不具合との戦い、感じた課題
――運営時の課題や苦労について教えてください。「本来生きてるはずなのに死んでる!?」「今回の反省としては、本当に更新用のコードのデバッグを6重くらい行ってから開催すべきでした。」といったポストもありましたね。
AEoluss: デバッグを甘くみすぎていたことが課題ですね。いや、本当に。特にお知らせ関係が酷く、現在も格闘中です。
――引き続き修正に取り組まれているのですね。
AEoluss: 不具合の影響でプレイヤーの皆様に大変なご迷惑をおかけした事は本当に胃痛ですね……。
――初めてのゲームで、不具合の発生はプレイヤーの皆さんも覚悟されていたとは思います。更新のやり直しはあっても、延期は無く、毎日更新が行われていてすごい対応力だなと思っていました。
AEoluss: それと、Voidのシステムも見直しが必要と感じましたね。運だけでなく、もう1つ制御条件を付けるべきですね。
Void: ロケーション移動時、一定確率で強制遷移するロケーション。「諦める」か「もがく」こと以外、ショップもアクションもなく、定期更新でもHP等が減らず、そのままでは「死ねない」場所。
予想外の展開になった場面は?
――今回の開催で、参加者の行動や選択で予想外の展開になったことはありますか?
AEoluss: Voidが生贄を求めすぎていた!!……というのは置いておいて。Void帰還後、思ったより死に走る方が多かったのは焦りましたね。
――「死ぬことができる自由」を手に入れて、プレイヤーの皆さんは嬉々としていたのかもしれませんね。

今後の展望、次のデスゲームのテーマは
――『D:EnR』を踏まえて、これからどう進化させていきたいですか?新要素や、次回の開催で期待して欲しいポイントはありますか?
AEoluss: またデスゲームをやりたいですね!システムの改善は前提条件にはなりますが。その場合、『Endless Room』ではなく別の名前で開催する事になりますが。「永遠に降る雨の庭」「不具合のたまり場」……あたりのどちらかはテーマにしたいところ。
――どちらのテーマも、惹き付けられるものがあります!
AEoluss: ともかく、新要素……というか他の定期ゲームには搭載されている文字装飾機能や「買ったら開放されるアクション」を増やしたいところですね。秘話は検討中です。
読者へのメッセージ
――今回参加された方へのメッセージと、参加できなかった人へもメッセージをお願いします。
参加された方々へ
AEoluss: 今回はご参加、本当にありがとうございました!
不具合だのなんだので様々振り回してしまいましたが、行き止まりの記録を楽しんでいただけたでしょうか?もし楽しんでいただけたのなら幸いです。
此方も様々なロールで楽しませていただきました。良質な絶望をありがとうございました!
参加出来なかった方々へ
AEoluss: 閲覧ありがとうございます!今回は閉鎖環境かつデスゲームということもあり、参加者を絞りましたが……ここまで殺到するとは予想出来ず。
それでもログの閲覧を行い、観測者として存在してくださったでしょう。その存在が嬉しいのです。ありがとうございます!
次のデスゲームへの参加者へ
――次のAEolussさんのデスゲームへ参加を考える人へのアドバイスをお願いできますか。
AEoluss: AEolussでは基本的に『DREAM:Room』シリーズとする「異空間Room」を舞台にした、諦観・理不尽・希望のゲームを提供したいと考えております。どんなキャラクターも等しく脆く弱くなるため、きっと皆様好みのキャラクターを動かせる場のひとつになるでしょう。
今回の『Endless Room』は、その中でも諦観に重きを置いています。今後のデスゲーム系のシステムでも、そうなるでしょう。
もしAEolussの『デスゲーム』に参加したいならば!持ち物は簡単です!キャラ設定と、死の予定と、睡眠時間!
これらをお持ち頂ければいつでも歓迎します!
なんてったって、予定と技術が許せばオールシーズンデスゲームとかやりたいくらいですからね!
――次回作以降も楽しみです!本日はありがとうございました!

創作サークル「AEoluss(アイオロス)」
2025年2月3日からXで定期更新型ゲームの開発告知を開始。『DREAM: Endless Room』が初めてのゲームで、「コードともほぼはじめまして」。