【猟兵達によって作られる秘密の物語】-PBW『シークレット・テイル』運営インタビュー-

途中からでも参加歓迎-ストーリーを知らなくても大丈夫-

――既にシナリオが開始していて、現在「第4章 investigation」への参加を受付中ということですが、途中から参加でも問題なく楽しむことはできますか?

御影:もちろん、途中参加でも問題なく楽しめるようにしています!というか途中参加でも楽しめるようにしないと……人が……来ないんで……。

途中参加の方が問題なく楽しめるように、オープニング文章とマスターからの文章には必ず何が起こっていて、何が出来るか、を書き記しています。システムの都合上、『第六猟兵』のマスターページからもシナリオに飛べてしまうため、『シークレット・テイル』のシナリオを見た時に「どう動けばいいの?」とならないように極力心がけています。

例として、第3章「need to live」は機関内部に侵略者《インベーダー》が入り込んでしまった! というのがオープニングの大筋です。この状態で、はいプレイングをどうぞ、と書かれても何をしたらいいのかわからんという感じになると思うんです。

なので「侵略者《インベーダー》を倒す」か「燦斗とジャックを助ける」のどちらかの行動が取れます、と明記して途中参加でも「ああ、このシナリオではこう言う大きな行動が取れるんだな」とすぐに分かるようにしています。

……しかしどうあがいても文字数の上限には勝てないんですよね。その場合は「断章」(プレイングが無い間に差し込まれるリプレイ)で追記したりして、なるべく分かりづらい点がないようにしています。
お問い合わせとかが来たら、都度「断章」を差し込んでいく予定です(現在はそういうことは起こっていませんが)。

また、過去のお話を見てストーリーをもう一度確認し直すことも出来るようにしています。
どんな事があったのか、どうしてそうなったのか、この章では何があったのか等々、すべて書き漏らしがないように努めています。

ただ、やっぱり「ストーリー知らないけど大丈夫かな……」ってなってほしくないので、出来るだけシナリオ内ではストーリーを知らなくても大丈夫なように設計しています。
それでも入りたいけど入れない人がいると思うので、以降の課題として色々と考えていきたいですね。

――実際にシナリオに参加すると、どういう感じで進行するのでしょうか?これを読むと実際の感じが分かる、という例を挙げていただけますか?

御影:まずは「第1章 Prologue」を開くと、一番最初に目につくのが立ち絵、次にオープニング文章。そのまま下にスクロールするとマスターからのお知らせコメントがありまして。そこを過ぎると、後はプレイヤーさんのプレイングがあって、リプレイ文章があるという感じですね。本来なら。

『シークレット・テイル』では敵からの行動というのもありますので、そこが差し込まれてからプレイヤーさんから貰ったプレイングが表示されます。

プレイングを頂きましたら、3日ほどお時間を頂きます。もしこの期間の間に執筆ができなかったら、シナリオへの参加に必要なポイントは返金されますのでご安心ください。事情がない限りはほとんど執筆しますが、自分も人間なので体調不良などに陥ったりして書けない場合もあります。そんな場合はお手紙を差し上げて事情を説明してから、プレイングの差し戻しが起こった後またプレイングを送ってもらいます。

暫く待つと、あら不思議。リプレイが届きます。『シークレット・テイル』の文章量はおおよそ2000文字~3000文字。プラス、『シークレット・テイル』のトップページの文章もリプレイ執筆と同時に変えますのでそこから1000文字~1500文字ぐらい。だいぶ読みごたえのあるリプレイが戻ってきます。

そして先程も出したのですが、トップページにお名前を載せる作業もあります。新規参加者の方々にはリプレイ執筆後に『第六猟兵』側のお手紙機能で「金宮燦斗」からお手紙が届きます。
内容は……「ページにお名前載せてもいいですか?」という内容です。

今まで参加された皆様もちゃんとお手紙で許可を得て、トップページや過去話にお名前を載せていまして。こうすることで少しでも活躍できたんだ、というのを実感させるようにしています。

そうしてトップページでお話が進み、次のシナリオへ、という形になります。トップページはいつの間にか更新されていたりするので時々見に来るとストーリーが進んでいるかもしれません。

初めてのプレイングの書き方

――御影さんもご存じのように、定期ゲではプレイヤーは選択肢を選び、自由記述は日記やセリフ・メッセージを書くだけので、1シナリオ全体でのキャラクターの行動方針を文章で表現する「プレイング」を書くことがありません。PBWを遊んだことが無い人にとっては、この辺りも難しく感じる部分なのかな、と思うのですが、初めてPBWに参加する人は、どのようにプレイングを書けば良いでしょうか?

御影:あ~、わかる、わかります。初心者あるある。自分も『第六猟兵』を触ったときは他のプレイヤーさんのプレイングを参考にしましたからね……。今はわりと書き方が固定化されてるので、するするっと出てきますけど。

ちょっとこのあたりは『第六猟兵』のマスター規約(プレイングの指示をしない)に引っかかってしまうので大きくは言えないんですが……。やっぱり「そのシナリオでやりたいことを明確に書いてある」と、とてもありがたいです。このシナリオはこうだから、自分のキャラクターはこう動く、とあると受け手である自分としても「ああ、この人はこのシナリオでこう動きたいんだな」とすぐに理解が出来ますし。

第3章だと、侵略者《インベーダー》が来た! じゃあ討伐する! だけでも十分なんですよ。実際は。プレイングにも最低文字数があるのでそこまで短くは書けないのですが……。

『第六猟兵』の場合、プレイングの文字数は50文字以上。

御影:でもそこから、例えば武器を使って侵略者《インベーダー》を攻撃するとか、大技を使って侵略者《インベーダー》を倒すとか、討伐するために弱点を探っていく等、いろんな選択肢が広がります。そこは作ったキャラクター次第ですが、「自分のキャラは何が出来るか」を考えてから大きな指針を考えるとやりやすいです。

更に掘り進めていくと、武器を使って侵略者《インベーダー》へ攻撃するなら「真っ直ぐに攻撃する」か「縦横無尽に動き回って攻撃する」かで描写に違いが出てきますので、その辺りを意識してみると良いかもしれません。そういった「動きに関するプレイング」っていうのも、執筆側からすると割と助かるな~~って思います。

ちなみに使う武器類はキャラクターシートを見ていたりするので、割と書いて無くても状況から判断して抜粋したりします。たくさん武器を持っている人だとちょっと焦ったりはしますが……つじつま合わせて執筆しますのでご安心を。

ようはアレですよ。「脳内再生される自キャラのアニメを言語化する」んですよ、プレイングっていうのは。そう考えると割と気楽にプレイングが思い浮かぶかもしれませんね。

……御影さんはこうしてるだけって話ですけどね!!

未来のプレイヤーに向けて

――未来の『シークレット・テイル』のプレイヤーに向けて、メッセージをお願いします!

御影:この『シークレット・テイル』は全て1人で運営しているため、正直不安と焦りなどで色々やらかさないか心配です。でも、それでも、少しでも長く楽しんでもらえるように努力致します!

未来でどんなシナリオが繰り広げられているかは、御影さんもわかりません!だって、そういうシステムで設計いたしましたので!!

よろしければこちらのインタビュー記事を御覧頂いた皆様も参加していただいて、未来を捻じ曲げてやってください!

ここまでご覧いただきありがとうございました!
『シークレット・テイル』に興味を持たれましたら、是非とも遊びに来てください!

御影イズミ

PBW『シークレット・テイル』(https://www.secret-tale.com/)を運営。一次創作を嗜み、今もなお増え続けるオリジナルキャラ数に頭を抱えている。定期更新型ゲーム『Stroll Green』では何故か「トリガーハッピー教の人」をしていた(画像参照)。
また、Youtubeチャンネル「世全遊者達」でのマイクラ実況動画を公開しており、男性陣へのツッコミに走っている。王様ゲーム動画では悲惨な目によく遭う。
好きなTRPGのシステムはシノビガミとダブルクロス。出目が重要なシステムなのに、出目が低くて嘆く様がTwitterでよく見られる。

記事中のイラストは御影イズミさんによるものです。

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