『精霊伝説』開発を中止

『精霊伝説』トップページのスクリーンショット(7月23日撮影)

2005年に運営を開始した定期更新型ゲーム『精霊伝説』について、開発の中止が公表された。2013年に終了した第4期以降、第5期に向けて開発が続けられていた。プログラムについては必要な部分はほぼ完成していたが、運営のためコンスタントに時間を確保することが難しいため、中止の決断をした。

第1期から第4期までの過去結果を公式サイト上で閲覧することができるが、過去結果については今後も閲覧できるようにする。

『精霊伝説』は、「精霊協会」に所属する冒険者となり、さまざまなクエストに挑む。冒険者支援組織である「精霊協会」への所属には最難関と言われる試験に合格する必要があり、合格した者の武具は精霊石を宿した「精霊武具」として特別な力を持つ。

発動する精霊術や条件を組み合わせた複雑な戦闘設定が特徴。 味方の精霊術に合わせてのコンボや、敵の攻撃の直前に障壁を展開するといったことが可能。なお、細かい設定もできるが、適当に設定してもそれなりになんとかなる。 パーティ人数は4人まで(特殊な大会を除く)で、クエスト型のシステムを採用。同一クエストを進めることでストーリーは進行し、再挑戦することもできる。

「精霊武具」に特殊な効果を付加するアイテム「霊玉」は、誰でも精製したり合成することが可能だが、精製に特化することで、より強力な霊玉を生産しやすいキャラにすることができるなど、生産職の要素もあった。週1回更新の定期更新でありながら、霊玉やアイテムをプレイヤー間でリアルタイムで取引できる「マーケット」の機能も画期的だった。加えてアイコンはキャラクターに設定できるだけではなく、武器や防具、精霊術などにも設定が可能となっていた。サブキャラの登録やコミュニティなど交流要素も多機能だった。

また、定期更新型ゲームの結果は登録締切から結果の公開まで半日以上かかることも珍しくなかった時代に「戦闘シミュレーター」を公開。戦闘設定を手軽に確認できる便利な機能で、敵の強さや精霊術も調整できた。当初は1分ごとの使用制限があったが、後に10秒に変更された。

第4期の終了から10年。Twitter上でも開発中止を惜しむ声と、GMを労う声が多く見られた。

その後、トップページの表記はただ「休止中」という記述に書き換えられたので、いつかお休みから戻られるかもしれません。

関連記事