制作者に聞いてみた -百合鏡-

『百合鏡』のゲームシステムやイベントについて

他の人と交流や干渉をしやすく、キャラ設定を使用に反映できるシステム

――他の定期更新型ゲームで採用されているシステムはひと通り追加されていて、「記録」やTwitterでのログイン、個人スペースなど……どんどん機能がアップデートされていますね。この機能に注目して欲しいというものや、この機能の実装に苦労した、といったお話があれば聞かせていただきたいです。

自分は、ほかのPTと共闘できること(特にボス戦)がとても好きです。あと、「出来事」にその期の歴史的な出来事が記録されていく点も特徴的で、戦記物のようで気に入っています。

Darselle: 共闘や世界情勢など、他のPTを意識しやすい仕様になるようには気を使っています。ネット上のゲームであるからには他の人と交流や干渉ができる要素を入れたいと思っており、またそうなりやすい仕掛けを入れていきたいと考えています。

自動発動やサブキャラなど、キャラ設定を仕様に反映できるようなシステムも意識しています。設定と実態が乖離してしまったり、仕様で設定が制限されることがなるべく起きないよう考えています。

あとは機能ではないですが、キャラ設定に干渉しないようなイベント文章にするようにしています。もっとも、そのせいで強引なNPCが多くなってしまっているように感じているのが気がかりですが……

もう一つ特徴的な要素として、運営中のソースコード公開が挙げられると思います。元々私がプログラミングを始めたきっかけが『EB-S』というソースコードが配布されていたゲームだったこともあり、皆様の参考にしてほしいという思いから公開しています。とはいえ、今時Perlな上に可読性に配慮していない生のままのため、どれだけ参考になるかは分かりませんが。一応今期から可読性向上に努めてはいます。

EB-S: 2000年代前半頃に運営・配布されていたブラウザゲーム(CGIゲーム)『ENDLESS BATTLE SATELLITE』。国を作り、他プレイヤーと戦争をするシミュレーションゲーム。配布されていたプログラムを改造・設置していたサイトも多く存在した。

GMも特に気に入っているイベントはやはり……!?

――特に気に入っているイベント(クエスト)があれば教えていただきたいです。

Darselle: 宿町ネティーブラでしょうか。多分、世間的には村焼きRTA会場と言った方が通りがいいかもしれません。作った当時はアイスソードのことは知らなかったのですが、多分発想としては近いものがあると思います。毎期、いつ焼かれるか楽しみに(?)見ています。

魔族の住む村に対して「話し合う」「攻め込む」「立ち入らない」の選択肢を選べる(2025年7月19日撮影)
このインタビュー記事更新時点での最新結果(2025年7月20日更新)、第四十七回更新結果より。
今期は2025年8月11日現在、村が(まだ)焼かれていない!!(2025年7月20日撮影)

――ネティーブラのイベントは、村焼きのことを知っていても衝撃的でした。

もう一つ挙げるなら、プラインカルド城中庭になります。各国で集めたフラグによって援軍が来てくれる熱い展開、魔王軍四天王との熱い戦闘、そしてフラグ未取得の時の圧倒的な物量とのある意味熱い戦闘など、色々な展開をここに集結させました。

――勇者一行の再登場や、味方と共闘しての強敵との戦闘には熱くなりました!

――『百合鏡』の世界(マップ)、とても広く感じているのですが、実は実装されているけど未登場のイベントってあったりしますか……?

Darselleイベントは全て出ています。カロット洞窟や劉翁洞など、いつかヒントを作ろうと考えながら放置しているものも、おそらく過去の結果から把握されて攻略してもらえているようです。もちろん不誠実なのは重々承知なので、早くヒントを作ろうとは考えています……

ところで、少し話は変わりますが、魔王様の反応は相手PTによって何通りかのパターンがあります。特に過去の魔王様(幼女魔王)の場合、プラインカルド城に初めて来たPT専用の台詞がありました。おそらく全パターンが出ることはないと思っています

ゲームバランスについて

――イベント等により、前期はLvが4桁のキャラクターがいたり、今期もHPが250万もあるキャラクターや、マイナス数万の能力を持ち合わせているキャラクターがいたりと、レベル差や能力値差がダイナミックなことになっています。

第八期の第四十七回更新結果時点のランキング(2025年7月21日撮影)
大きい方の数値も凄いが、能力値が1桁、更にはマイナスのキャラクターも……

Darselle: 私が普段ゲームをする時にレベルをあまり上げようとしないこともあり、レベルを上げるという行為にあまり頓着がないというのがまずあります。また、能力値を偏らせた場合、下げた能力値が弱点となるため問題ないと考えており、またそうなるよう設定していきたいと考えています。その上で、何億ものダメージを出すことに意義を感じる方がいるなら、それを大事にしたいと思っています。