キャラクターボイスの依頼をしてみたら感激した

キャラクターイラスト:由利さま(@Freezing_Wolf

PBWにてボイスを初発注

これまで、用意されているボイスをキャラクターに設定する、キャラクターの台詞をオフ会で読み上げてもらうといったことはあったけれども、キャラクターボイスを有償で発注することを初めて行った。

PBWを運営する「アルパカコネクト」が提供する、クリエイターへの依頼のためのプラットフォーム「アルパカテーラー」を通じ、PBW「ホワイトレター」のキャラクターのセリフをお願いした。

今回は「ショートボイス」というメニューで依頼を行った。「ショートボイス」の概要は以下。

キャラクターシートやフレンドに設定することができる短めの音声ファイルです。 ボイス商品は、主発注文がそのままクリエイターの読む台詞となります。必ず台詞の指定を行ってください。 発注文文字数:台詞50文字以内/ふりがな200文字以内/演技補足200文字以内 ファイル種類:mp3 長さ:1分以内

また、今回は追加で、オプション「おまけボイス」をお願いした。「おまけボイス」は、「クリエイターの裁量に任せたおまけボイスがつきます。セリフ以外に、オーディオコメンタリーなどの場合もあります。」というもの。

ショートボイスの最低金額はゲーム内通貨で1,000 ACから。今回はおまけボイスと合わせて1,500 ACの支払いとなった。現在は1500円で1,250 ACを購入できる。

納品!キャラが自己紹介してる!!

静かな空間で独り、ヘッドフォンで聞きたい

これまでも原稿を声優さんに読んでもらうことや、キャラクターに既存の音声を設定することはあった。しかし「自分のキャラクターが、自己紹介をする」「自分の名前という唯一無二の固有名詞を読み上げる」ということが、すごく衝撃的で、こんなにも感激するものなのかと驚いた。

来海 純/ホワイトレター/(C)アルパカコネクト

「おまけボイス」では、装備していたスキル(スティグマ)「花好き」と「世界の平和を願って」のフレーバー文章を、BGM付きでいただいた。

来海 純/ホワイトレター/(C)アルパカコネクト

「ショートボイス」では元気いっぱいで可愛く、しっかり者としてご挨拶。「おまけボイス」では、花と平和を強い芯を持って愛している内面をしっとりと。

まだイラストも無いキャラクターに、華やかな個性をいただけて、とても嬉しく思う。

お願いしたVA、来海 純さんのアルパカコネクトのページはこちら

「少女 – 明るい」のサンプルボイスを拝聴して、「この声のイメージだ!」となりました。礼儀正しく堂々と、わくわく、元気な感じでお願いできれば幸いです。
まだ設定やイメージもフニャフニャしているので、来海さんの演技から、彼女の性格を、より方向付けられればなと思います。

たとえば「バースセイバー」ではオリジナルキャラクターに用意されたボイス(長い台詞を含む)を設定できる。その他、「モンスターハンター」シリーズなど、プレイヤーの代理であるキャラクターメイキングの際に声も設定できるゲームは多いだろう。

依頼前に考えていたこと

2022年現在、自宅録音や編集環境が整えやすくなり、コミッションサイトやSkeb、音声の依頼に特化した取引サイトを通じて、個人でも依頼できる環境が整っている。これまでもキャラクターボイスの依頼について何度か考えてみたことはあったのだが、

  • 声の使い道がプロフィールページに載せるぐらいしかない、せっかく発注するなら何らかの作品にしたい。
  • キャラクターの声のイメージが固まりすぎていて、イメージに合う人を見つけた上で、脳内ボイスを伝えるのがとても難しそう。

という点から実際に依頼をすることはなかった。

また、これまで声優・ナレーターの方とナレーション関係の仕事をする機会はあったが、スタジオにて事前の打合せやリハーサル、必要に応じてリテイクといった工程を経て、作品を完成させていた。この過去のナレーションの仕事と、キャラクターボイス発注時の流れが大きく異なることも躊躇していた理由だ。

今回発注時には、これらの懸念をほぼクリアしていた。

  • キャラクタープロフィールにボイスを設定する機能がPBW側に用意されている。
    • しかも名前のすぐ横にアイコンがあり、自己紹介の手段として、かなりアピールできる(どんなキャラクターかを他の人に伝えやすい)。
  • キャラクターを作ったばかりで声のイメージが固まっていなかったので、声優さんのサンプルボイスを元に声のイメージを膨らませていった。
  • リテイクの原因になるような、専門用語(アクセントの位置が分かりにくいもの)をそもそも入れない。
    • 例えば『ビギナーズ』は『ビ』にアクセントなのか、『ギ』にアクセントなのか、とか……。

PBW「ホワイトレター」ではフレンドになっている相手に向けて設定するという「使い道」があり、価格もお手頃に設定されていることから、またお願いできたらと思っている。