- 運営者紹介
- 『シークレット・テイル』について
- プレイヤーキャラクターの立ち位置
- 「やりてぇ。やろう」で手を出した
- 途中からでも参加歓迎-ストーリーを知らなくても大丈夫-
- 初めてのプレイングの書き方
- 未来のプレイヤーに向けて
運営者紹介
――今回はPBW『シークレット・テイル』を運営されている御影イズミさんから、『シークレット・テイル』の紹介を「Rの手記」でできないかというご相談を受けて、インタビュー形式でご紹介することになりました。
ご存じのようにこのブログの読者の多くは定期更新型ゲームやAP制ゲームのプレイヤーで、(狭義の)PBWには馴染みが無い方も多いと思います。初めてのPBWが『シークレット・テイル』になるかもしれませんね。まずは自己紹介をお願いします。
御影イズミ(以下、御影):こちらの記事を御覧の皆様、初めましての方は初めまして。私、御影イズミ(みかげ – いずみ)と申します。
普段は一次創作の小説の執筆をしたり、イラストを描いたり、様々なPBWのマスター活動※をしていたりしています。2年ほど前までは、定期更新型ゲームでも遊んでいました。
Rの手記様、本日はよろしくお願いします。
PBWのマスターは、各プレイヤーから送信された文章をもとに行動を判定し、小説を執筆する。TRPGにおけるゲームマスターの役割。
『シークレット・テイル』について
――よろしくお願いします。それでは、『シークレット・テイル』の舞台について教えてください!
御影:『シークレット・テイル』の世界は、魔法とはちょっと違った異能力《コントラ・ソール》が蔓延る世界となっています。世界名称は「エルグランデ」。
普通の魔法は人間や動物が使うという印象が強いと思います。ですが《コントラ・ソール》は人や動物以外の……例えば樹木とか、鉱石とか、生き物以外も異能力を持っているという、とんでもワールドです。空気でさえ、ふとした拍子に異能力が発動して、時には凶器に、時には手助けになるような世界です。
そんな世界ですが、ちょっと近未来的な技術がある世界でもあります。「セクレト機関」という組織が世界の秩序を守っており、そのために機械的に情報を集めたりしています。更に世界には異世界と繋がる《ゲート》と呼ばれるものがあり、セクレト機関は外世界からの侵略者《インベーダー》から世界を守り続けています。
たくさんのコンピューターが並んでいて、様々な異能力があって、侵略者《インベーダー》がやってきて、いろんな事件が起きてしまう。「エルグランデ」はそういった世界です。
――『シークレット・テイル』の特徴……他のゲームと違う点について教えてください。
御影:コンセプトが『猟兵達によって作られる秘密の物語』なので、大きく考えている本筋以外は全て送られてくるプレイングによってストーリーが変動します。
例として、第2章 purposeのリプレイを読んでから過去のお話「2.敵か、味方か」を読むとわかるかもしれません。これまでシリアスだったのが一変して、最後ギャグに切り替わってるんですよ。最後のは自分でも予想外のプレイングだったので、立ち絵もゆるいモードに切り替えたりしていました。
そして、リプレイが公開されると、必ず更新されるトップページにお名前が載って物語が進みます。一応お名前の掲載に関してはお手紙を差し上げて許可を頂いています。
ストーリーに深く関わってみたい、という方には本当にオススメです。
また、オープニング、リプレイ、トップページの文章にはいくつかの謎やフラグを散りばめています。
現時点でもだいぶいろんな謎を散りばめていますし、こういった謎を解いてみたい! という人にもオススメします。
プレイヤーキャラクターの立ち位置
――プレイヤーキャラクターは『シークレット・テイル』ではどういう立場ですか?
御影:『シークレット・テイル』出身のキャラの場合、基本的には「セクレト機関」の助っ人の立場になります。プレイヤーさんが決めた設定次第となりますが、その設定を基にしてNPCとは関わりが少なからずあるという形になります。
例を挙げますと……あるプレイヤーキャラクターさんは東部の村の出身で、「セクレト機関」の危機だと聞いて駆けつけた、と行動を起こしてくださいました。この時、NPC「エーミール・アーベントロート」が過去にその村に行ったことがあるという形で縁を結んでいる、という感じのほんの僅かな縁が結ばれています。
――既にPBW『第六猟兵』でプレイしている猟兵の場合はいかがでしょうか?
御影:もともと『第六猟兵』にもいるNPC「金宮燦斗」と「エーミール・アーベントロート」の2名との縁によって、「エルグランデ」の世界に飛ぶことが出来た助っ人という立場になります。
燦斗とエーミールは『第六猟兵』では事件現場に猟兵の皆さんを送り届ける立場なのですが、『シークレット・テイル』ではその立場で出来た縁という紐を引っ張って呼び寄せている形になります。
どちらも『助っ人』という立場ではありますが、何処に縁があるか、という部分が少々違います。その縁によってストーリーが変動していく……なんてこともあります。
「やりてぇ。やろう」で手を出した
――御影さんが「PBWアライアンス」でPBWの運営を開始された経緯を教えてください。
御影:自作PBWを作れるよ! というお話がトミーウォーカーさんの生放送で上がった時、「やりてぇ。やろう」で手を出しました。
もともと一次創作を嗜んでいますので、世界を作り、設定を作り、人物を作って、大まかな物語を決めてというのはすぐ出来ます。なので、割と世界設定などの設定面は早く出来上がりました。また「プレイングによってストーリーが変動する」というのもお話が上がった時点で決めていましたね。普段からやっている通りでいいか、みたいな気持ちで即決です。
あとは、TRPG用に描いた全身立ち絵が大量に残っていたので、それを使う機会にもなるかな……みたいな。
実はサイトのために描き直しをしていますが、大まかな物語が決まった瞬間「彼らは絶対出す」と決めていましたね。顔が隠れている連中も、結構大きく関わってきます。
なので、割と経緯らしい経緯は無くて、ほとんど突発的に行動しています。
プレイヤーが創作したオリジナルキャラクターを登録して遊ぶオンラインゲーム「プレイ・バイ・ウェブ(PBW)」。広義には定期更新型ゲームやAP制ゲームも含まれるが、プレイヤーがキャラクターの行動を指定文字数以内の文章で示し、運営(マスター)が小説(リプレイ)という形で結果を公表する、自由度が高い遊びだ。
参考リンク:ピクシブ百科事典:PBW
株式会社トミーウォーカーは、PBW『第六猟兵』のシステムをもとに「独立PBW」を作成・運営が可能とする「PBWアライアンス」という制度を実施している。運営者になるためには『第六猟兵』で小説を執筆するライター(マスター)としての資格試験に合格する必要があるが、『第六猟兵』のマスターであれば、無料でこのシステムを使い、キャラクターの行き来が可能なPBWを立ち上げることができる。
この記事では、このPBWアライアンスで生まれたPBWの1つ、『シークレット・テイル』を紹介する。