制作者に聞いてみた -零錆戦線-

■ システム面で工夫した所


──今回、この「タイミング効果」が進化の一部と思っていますが、ゲームシステムの中で、他に工夫した点はどのようなことがありますか?

霧のひと:GsGから錆戦にかけて様々な点を改良してきたのですが、一番大きいのは、「計算しようと思えば計算できるシステム」にしたという点ですね。全ての数値がそれぞれどういう意味と効果を持っているか把握できるようにする、というか。全部把握するのはかなり大変ですが、少なくとも不可能ではない。

例えば、以前の七戦では「火力+10」というのがどれくらい効果的か明記されていないので、とりあえず盛る以外になくて。錆戦では「加圧」というポイントになり、これが60以上になると「与ダメージが+100%増加」という意味と効果がかなり把握しやすいものに進化しました。

──「与ダメージが+100%」と言われたらすぐに伝わりますものね。「加圧」が60ポイント以上あれば常に与ダメージが+100%!! めちゃくちゃ強い。

霧のひと:他にも、「追跡」と「加速」と「ロックタイム」という、行動速度に関する領域もかなり透明化しました。以前は機動や旧来の加速をどれだけ盛ったら行動できるか、かなり不透明で難しかったです。

今回はロックタイム、という要素になり、ロックタイムはゲーム内時間1分につき自動で+10加算され、100以上になると0にリセットして行動できる、というものです。つまり、10分ごとに1行動ですね。

ここで加速をすると、加速の数値がそのままロックタイムに加算されて、より早く行動できます。極端な話、行動したときに加速+50すれば、次の行動は10分後ではなく、5分後です。追跡は毎分のロックタイム増加量を増やせるので、無理に加速せずともバンバン行動できます。もちろん加速しつつ追跡を盛ったら神のごとき速さで行動できます。

──「追跡」が長期的な捕捉の速さに、「加速」が短期的な捕捉の速さに繋がるんですね。基本的には1分毎にロックタイムが10増えて、10分毎にロックタイムが100貯まることで、1行動。と覚えておくだけでいいんですね。

霧のひと:そうですね、基本は10分に1行動です。追跡や加速は結構手軽に手に入るので、ギュンギュン動ける機体が作れると思います! ただ、計算は透明になりましたが、計算しなければ戦えないというわけでもないので、気軽に雰囲気で「加速や追跡すればなんか動ける」程度でも大丈夫です!

■課題について

──錆戦における課題というものはどんなものがありますか?

霧のひと:課題としては、やはり運営の長期化ですね、運営が長期化するとプレイヤーさんのモチベにも差が当然生まれてきますし、それはその方が悪いわけではありませんが、ゲームの進行に滞りと無力感が生まれてしまいますので、できるだけ毎回盛り上げられるような、イベントや楽しさを用意していきたいですね。

この「零錆戦線」は、25の領域全てを制圧(領域覚醒)し、ある場所に侵入し、最後の戦いに勝利することで、ゲームが終わるという形となっており、この工程を終えない限り、常に戦いが続くというシステムになっている。似たシステムとして「百合鏡」の魔王を倒すまで更新が続くことが筆者にはイメージしやすかった。
百合鏡:https://csyuki.sakura.ne.jp/cgi-bin/prism/

──長期的な運営となると、参加する側も常に継続が出来る……とは限らなくなってくるので、そこでもすぐに戻ってこれるような環境になっているといいですね。

霧のひと:そうですね、錆戦は未継続(更新をパスすること)すると装備を全解除してステータスを盛って出撃される「自律装備」というシステムがあり、モチベが減ってもある程度はゲームの進行に支障がないようになっています。あとは戻って再開できる環境と楽しさを用意していきたいですね。

──おお、システム面で未継続をしてしまった場合の対応があるのは嬉しいですね。

■終わりに

──最後に記事を読んでくれた方や、錆戦に参加する方に向けて、ひとこといただけますか?

霧のひと:錆戦は……霧ゲーは、様々な人々のすれ違いや、交流、バトル……いろいろな楽しみ方ができるゲームです。もし参加を迷っていたら、気軽に登録してみてください。たとえアイコンや設定が煮詰められなくても、うまくロールできるか心配でも、意外と何とかなるものです。そして登録してくださった方へ。ようこそ戦場へ! 共に銃を放ち、ブレードを振り、駆け抜けましょう! 勝利を約束します! そして全ての方へ……錆戦登録、高評価お願いします!

──ありがとうございました!

霧のひと:ありがとうございました!!


今後、霧のひと一部監修のもと、「零錆戦線」の記事をいくつか書いていきたいと思っているので、公開されたらそちらの記事も是非ご覧いただきたい。

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