ゼロからはじめる『ポレン10』(5) 『第1日目の第1試合』

ぽれん応援絵として作成いただいたイラスト 作:たまちゃん @kanadamaya

『ポレン』(『ぽれん』、正式名称は『ポーンさんがやった果てのヘレン』)とは、サークル「アンディーメンテ」によって、年末~年始に開催されている、オリジナルキャラクターを作成・登録して、結果を動画サイト(Youtube等)上で見るゲームだ。

『ポレン10』にはPhase 1から4までの4回に分けてキャラクター登録の機会があり、およそ1000名ものキャラクターが登録されている。

キャラクターを作って戦わせるゲームです。
 誰でも参加できます。
 あなたがやるのは、キャラクターを作って投稿するだけ。
 あとは、ポレンという謎のプログラムが全てをやります。
 
 投稿したキャラクターは、その謎のプログラムによって 自動的に参戦となります。
 一応ルールはありますが、全て謎のプログラムがやることなので、
 何が起こるかは分かりません。

 その結果は、12月頃~1月頃まで、毎夜 21:00に、主にYoutubeに投稿され、
 閲覧できるようになります。

ポレン10公式サイト
http://andymente.moo.jp/html/game/phelen/phelen10/phelen10.htm より

名前、ジョブ、ステータス、技、そして生い立ちと画像を送信すると、その後は敗北するまで、謎のプログラム「ポレン」によって5対5の陣営戦が行われる。敗北すると、基本的にはその時点で参戦終了となる。

「Rの手記」では2019年1月に副管理人フローズンSさんが「ポレン6」に触れて以降、たびたびブログやTwitter上で言及はしていたものの、「Rの手記」管理人自身はこれまで参加していなかった。今年「ポレン10」にて初参加するにあたり、記録を付け、公開している。

1月23日現在は、毎日の動画に加えて、日々「レインボーチケット」での追加コンテンツ「霊体の冒険!」と「バザー」を楽しんでいるところ。

この記事では、第1日目の第1試合の感想を記載する。この試合は「ポレン10」最初の試合であり、「Rの手記」のキャラクター、アールノの緒戦でもあった。

もくじ
  • 第1日目・オープニング
  • 第1試合
    • 「デージー」Phase 1のメンバー
    • 試合感想
  • 関連記事

第1日目・オープニング

前回の記事にも書いた通り、Phase 1にて運良く登録できてしまい、アールノが出場する試合までに観戦で知識レベルを上げようと思っていたら、まさかのPhase 1の第1試合……1番最初の試合での登場だったので、ものすごくびっくりした。

「ポレン10」第1日目の動画は12月23日に公開された。リアルタイムからちょっと遅れて追いかけるように再生。というかURL開いた瞬間アールノくんが出ているのが見えたので「あッ、ちょっと待ってネタバレしないで!!」という気持ちで動画を最初から再生した。

第1日目・前編

AMとSTの人数が表示され、長丁場なのでコーラやみかんを用意して……というアナウンス。その後の動画でも「お約束」の部分だが、初見にとっては新鮮。スポーツ観戦みたいだなという印象を受けた。

そして7分にもわたる、「ポレン10」オープニング映像。こういった動画・演出があることを想像しておらず、オープニングムービーの存在に驚き、また気持ちが盛り上がった。

シリアスと笑いの入り交じった独特の世界観やオリジナルの音楽は、定期ゲを含めたオリジナルキャラクター登録ゲームの文化では見られないもの。「ポレン10」の開幕に向けて、ジョブごとに戦士が紹介される場面では「星士」(ほしし)の紹介と共にアールノの姿も投影された。どのジョブもすごく運命に導かれた戦士であり、1人1人が「特別な存在」であると感じられる描き方だなと思った。

自キャラの登場は嬉しかったし、Phase 1で登録できて良かったー!と思った。

第1試合

5人リージョンの方が序盤に出やすいらしいと聞いて「デージー」もテスト登録を除くと5人リージョンだな……と思いながら、初めに登場したのはAM側は「ど」、そしてST側はアールノも所属する無所属リージョン「デージー」だった。

「ど」のメンバーには回避壁がおり、アカウント(プレイヤー名)は定期ゲ界隈でも知る名前が並び、リージョン単位でも過去のぽれんの経験者であろうことから、「強豪と当たってしまった」と思った。一方で無所属の寄せ集めである「デージー」は、連携を取ることができないことから、どんな相手でも苦戦するだろうと思った。

事前シミュレーションによる勝率では「デージー」は勝率36.5%の36位、「ど」は40.6%の30位。意外と拮抗していた

「デージー」Phase 1のメンバー

「デージー」のリージョンメンバーはPhase 1の段階ではテストアカウントを除くと、ちょうど1試合のメンバーと同数の5人。テレパスの或る少女さん(ID127)、暗黒剣士の元ドロイドさん(ID103)、忍者の廻天剣ルシェハさん(ID178)、剣士のエルラさん(ID187)、そしてアールノ(ID88)。パーティバランスは良さそうに見えた。

このメンバーで1回戦を戦うことになるだろうと予想はついており、事前にリージョンメンバーのプロフィールは確認していた。ただ、この時点ではまだそれぞれの技の効果は把握していなかった。廻天剣ルシェハさんのプレイヤーさんには、discordでご挨拶させていただいた。こうした交流も無所属マッチングならではだなと思った。

アールノ

剣士のエルラさんのMPが0だったんで、技が出ないんじゃないか、MP回復技を入れた方が良かったのかな……とか、考えていました。

試合感想

キャラクターが紹介されるときの音楽は少し不穏で寂しく、荘厳な曲。過去のぽれんにも参加しているキャラクターは過去のイラストも演出で出ていて格好いい。メンバー紹介が終わるとリージョンロゴが表示される。

第1試合時点のリージョンロゴ(この後差し替えた)

動画に残り続けるのが恥ずかしい……と思いつつ、リージョンロゴ無しが嫌だったので作成アップロードしたもの。他に作成してアップロードしようとしていた人いたらごめんなさい……と思いつつ、作成した画像が動画に登場するのは嬉しい。

改めて動画を見ると、開幕から派手な演出と共に

自走販売機の攻撃力が5倍化!
あなたの速さが6倍化!
ばぶるねこのまりょくがななばい化!

と「ど」側でめちゃくちゃ強そうなバフ効果(?)が!

そして開戦と共にまた音楽が変わり、緊張が高まった。この時はまだ技名変更が反映されておらず、技の効果も(後からすれば)分かりやすかったのだが、<透明>やドッペルゲンガー(鏡の精霊獣)はまだしも、<浪漫死阿><創世>など、耳慣れない謎の状態が敵味方に付与され、「一体何が起こっているんです???」状態。

そして元ドロイドさんが契約によりゾンビ属性に。ゾンビ属性?!

アールノ

ゾンビって回復魔法かけるとダメージ受けたり……します……?

1行動目は敵味方ともに補助行動が多く、一撃で倒れるようなこともなく、2ターン目に移りましたが、全体回復行動「良き占い」で元ドロイドさんに12ダメージが入っているのを見てギャーってなりました。

そしてエルラさんのシルヴィア剣がクリティカルして、今日の夕飯さんに63のダメージを与えて撃破!!すごい!!爽快!!

そして3ターン目の「良き占い」で再び元ドロイドさんにはダメージを与え、衝撃の表示。

元ドロイドは 死んだ!!

アールノ

死んじゃったー!!

第1試合で味方の初めての戦死が自分の行動によるものとか、戦犯では!!!!???と焦りました。第4ターンの冒頭でゾンビの力で蘇ったのを見てホッとしました……。

「デージー」の5人はとても固く、また廻天剣ルシェハさんがヴァハでダメージを与えており、初戦で判定勝ちをすることができました。

最初の試合で敗北して終わる覚悟、更には1回も行動できずに試合が終わることも覚悟していたので、とても驚きましたし、嬉しかったです。知り合い同士で参加していたら、大きな喜びを分かち合えそうですし、敗北したときには行き場の無い気持ちを共有できるでしょう。

動画にはコメントができるので、キャラクターがひとつ行動するとき、更には技名が出てから行動する間にも感想が投稿されていくのがリアルタイムの醍醐味だと思いました。

定期更新型ゲームでは1ターンの行動をこれだけ時間をかけて見守ることはありません。また、残っているHPやMPの割合を指定して技を使えることが多いので、MPが足りなくて技が発動しない、回復する必要がないのに回復行動をする等、無駄な行動が多くなりがちになり、「ぽれん」の技設定は難しい(思い通りの行動をさせることが難しい)と感じました。技を6個入れるだけなのに!

これまでの結果を見るのと、自分で参加してみるのとでは、見える景色が全然違うと感じました。

第1日目の前編は、第1試合のみでしたが、後編では3試合が行われました。試合を見慣れてくると、だんだん技の効果を理解できるようになり、戦況も理解できるようになりました。

記事中のアールノのアイコン 作:紙箱みどさん @middlighter

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